2021年4月10日土曜日

はじめてのPolaroid Impulse AF

Polaroid Impulse AF

この記事ではポラロイド社のインスタントカメラ"Impulse AF"を紹介する。カメラ本体の解説、使い方、実際にImpulse AFで撮った作例まで。

Polaroid Impulse AFについて

Impulse AFは1988年にポラロイド社から発売されたボックス型インスタントカメラだ。フラッシュ、オートフォーカス、自動露出、露出補正、セルフタイマーが付いている。同じシリーズにはオートフォーカス機能は無いがカラーバリエーションののある"Impulse"、Impulseにクローズアップレンズが付いた"Impulse CL"がある。

使用可能なフィルムはPolaroidのColor Film For 600とB&W Film For 600(モノクロフィルム)。どちらも現在、8枚入りで1パック大体3000円前後で販売されている。フィルムのカートリッジにはバッテリーが内蔵されていて、これがカメラの電源となる。

カメラ本体はもう生産されていない昔のモデルのため、基本的に中古品や専門店によりメンテナンスまたはオーバーホールされたものを購入することになる。

値段はメルカリやヤフオクなどに出品されている中古品が1500円〜、専門店で販売されているメンテナンス済またはオーバーホール済のものが1万4千円〜の印象だ。

メルカリやヤフオクでは安価なものが多く出品されているが、そのほとんどが動作確認されておらず、ジャンク品の可能性もあるということを注意し購入しよう。


構成・仕様


polaroid impulse af 機能
A.プログラムストロボ
→フラッシュは常時発光。オフには出来ない。

B.ソナー距離計
→超音波を出して被写体との距離を測定するソナー。このソナーが測定した距離を元にしてカメラが自動でピントを合わせる。

C.フィルムドア

D.フィルム排出口
→撮影時に指で塞がないようにしよう。

E.明暗コントロール(露出補正)
カメラが自動で判断する写真の明るさと自分がイメージした明るさにズレがあるなら、ここで明暗を調整出来る。

F.露光センサー(フォトセル)
→Impulse AFには自動露出機能が付いていて、カメラが自動で写真の明るさが適正になるよう調整する。撮影時にこの窓を指で塞いでしまわないように注意しよう。

G.セルフタイマーボタン
→セルフタイマーボタンを押して12秒後に自動でシャッターが切れる。
impulse af self timer
セルフータイマーボタンを押すとインジケーターが赤く点滅する。
H.レンズ(レンズカバー)
→113mmミリレンズ。ストロボが下がっている状態ではレンズカバーで保護される。

polaroid impulse af 機能2
I.ビューファインダー

J.シャッター

K.フラッシュレディライト

L.フィルムカウンター

→フィルムの残枚数が分かる。新たにフィルムカートリッジを挿入すると"10"になる。現在発売されているフィルムは8枚入りなので"2"の表示でフィルムは空だ。


M.フィルムドアラッチ(留め具)


撮影方法

1.フィルムドアラッチをカメラ前面方向にスライドしながら、フィルムドアを開く。

2.フィルムをシール(タブ)が貼ってある方が手前、イラスト入りのダークスライド(遮光紙)の方を上にして装填。

impulse af 使い方

3.フィルムドアを閉じるとダークスライド(遮光紙)が排出される。

impulse af 使い方2

4.フラッシュユニットを押して起こす。

impulse af 使い方3

フラッシュユニットが下がっている状態
impulse af 使い方4
フラッシュユニットが上がっている状態
5.フラッシュレディライトが充電完了(緑色)であることを確認。

impulse af flash ready light
フラッシュ充電中は赤色のライトが点灯
Impulse af フラッシュレディライト
緑色のライトが点灯でフラッシュ充電完了

6.撮りたい写真のイメージに合わせて、明暗コントロールを調整する。

7.シャッターを切る。

8.出てきたフィルムは直ぐに遮光しないと感光してしまい赤みを帯びた仕上がりとなる。フィルムが出てきたらすぐにポケットにしまったり、ダークスライドを被せるなどして、現像が終わるまで遮光しよう。

Impulse AF作例

Impulse AFを使って実際に撮った写真がこちら。 


Impulse af film
Color Film For 600使用外で撮影明暗コントロールマイナス50%

Impulse af film 2

B&W Film For SX-70使用外で撮影明暗コントロールマイナス50%

Written by 松永